証券コラム

2015/12/11 発見!有望銘柄のヒント

日本列島を駆け抜けた「爆買い」の1年を振り返る

12月ももう半ば。オフィスの前にあるバスターミナルには、きょうも富士山方面へ向かうバスに並ぶ外国人観光客のみなさんが大勢います。

昨年2014年の訪日外国人客数は過去最高の1341.4万人で2013年に比べて29.4%も増加しました。ことしはさらにそれを大きく上回る率で、もちろん過去最高を更新しています。

先日発表された「流行語大賞」にも「爆買い」が選ばれたように、その中心はなんといっても中国からの観光客。東京~富士山~名古屋~京都~大阪の「ゴールデンルート」以外の地方都市にもその姿が見られました。まさに日本列島を駆け抜けたといってもいい「爆買いの1年」を振り返ってみましょう。

単月でも続々更新

日本政府観光局(JNTO)の発表によれば2015年1~3月の訪日外国人客数は413.1万人。中国の「春節」にあたる2月に単月としては過去最高を記録し、3月にはさらに上乗せして単月で初めて150万人を突破しました。

家電量販店では訪日中国人客が「温水洗浄便座」や「炊飯器」を抱えてレジに並びました。また「冷たいものを飲む習慣がない」中国人には「水筒タイプの魔法瓶」も飛ぶように売れたそうです。

昨年訪日した中国人客の半数近くが買ったという「菓子」では、抹茶味の「キットカット」や「ポッキー」が相変わらずの人気。帰国前の空港でも売れまくりました。

客数も消費額もさらに更新

2015年4~6月に日本を訪れた外国人による消費額は8,887億円にのぼり四半期として過去最高を記録。2014年同期比で82.5%増と爆発的に伸びたこの数字のうち訪日中国人客は実に40.3%を占め、なんと1人あたり消費額でも28万5,306円とその「爆買い」ぶりを見せつけました。

日本百貨店協会の発表によれば2015年4月の訪日外国人売上高は前年同月比で221.4%増という驚愕の数字。化粧品売り場は「SK II」や「雪肌精」を買い求める中国人女性で賑わいました。

2015年上半期(1~6月)の訪日外国人数は前年同期比で46.0%増の913万9,900人となり、もちろん過去最多を更新しました。

すでに昨年1年分をも上回る

2015年7~9月の訪日外国人客数は534.7万人。これで1~9月の累計は1448.8万人となり、過去最高だった2014年の年間合計を上回りました。

銀座や新宿、秋葉原に観光バスで乗りつける姿はもはや季節を超越して「日本の今」を表す風景と言っていいでしょう。実はこの盛況ぶりで「大型バスが不足」するほどだそうで、バスを製造する自動車会社では、なんと納車までに1年もかかる状況となりました。

ドラッグストアでは昨年に引き続き「紙おむつ」が個数制限されるほどの売れ行き。また液体絆創膏や冷却シート、鎮痛消炎剤など中国で「神薬」と呼ばれているという12の品目も飛ぶように売れました。

爆買いは終わらない

2015年の訪日外国人客数は189.3万人。このうち44.6万人が中国人でした。「そろそろ衰えるのでは」と思ったその勢いですが10月も前年同月比で99.6%増とぴったり倍増。「国慶節」の休日を利用して多くの皆さんが日本を訪れました。

中国人の富裕層は日本の好調な不動産市場にも注目。特に東京オリンピック・パラリンピックの会場に近い湾岸エリアや、六本木や麻布、赤坂などのブランドエリアが人気で、個人でも「億」の予算で不動産を購入している人が珍しくないそうです。

2020年の目標まで到達?

これで2015年1~10月の訪日外国人客数は1631.6万人。もし11月12月も前年同月比でそれまでの10カ月並みに増加したとすると、1年間でおよそ1980.3万人になる計算です。

政府は東京五輪が開催される2020年には訪日客数を2000万人に引き上げる目標を掲げているのですが、ことしの時点でそれにかなり近づくことになりそうですね。

大都市以外・中国人以外にも注目

データにたがわず、ことしは東京や大阪、京都で去年にも増して多くの中国人観光客のみなさんを見かけました。と同時に、地方都市にも中国人だけなく西洋系の観光客の姿を多く見かけたのが個人的には強く印象に残っています。

いまや「日本人より日本を上手に楽しむ外国人」のみなさんも大勢いらっしゃるような気がします。当分続きそうな「爆買い」の他に、日本のどんなものがどこの国のみなさんにたくさん買われるようになるのか、大注目ですね!

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