証券コラム

2016/01/15 発見!有望銘柄のヒント

ロードサイド型店舗が続々と異業種参入

大手スーパーのイオン【8267】が昨年秋から介護事業に参入していることをご存知でしょうか?すでに参入済みの葬祭事業においてはベネッセ【9783】の子会社との提携で介護付有料老人ホームの紹介を行っていましたが、今回のイオンが直接手掛ける介護事業には大きな特徴があります。

それは「スーパーの店舗で介護事業を行う」ということです。

各地に出店している総合スーパーの敷地内に「イオンスマイル」という介護サービス施設を作り、理学療法士や看護師が常駐し、要介護度が低いお年寄りを対象にデイサービスを実施するのです。

お年寄りが自治体による送迎を利用している場合は補助金の縛りの関係でイオンでの買い物はできないそうですが、家族に送迎してもらったお年寄りはデイサービスも受けられて買い物もできます。イオンは今後6年間でこのサービスを提供する店舗を首都圏や関西、東海の計50店に広げる方針だそうです。

郊外にまとまった数の駐車場を備え、クルマでの来客を前提としている点でイオンのような大手スーパーと共通するのがいわゆる「ロードサイド型店舗」。そのロードサイド型店舗でも同じように異業種への参入が目立ちます。

紳士服店で焼き肉?

異業種参入がすごい勢いで進んでいるのが「紳士服店」です。2015年11月に洋服の青山【8219】が靴の修理・合い鍵の「ミスターミニット」の運営会社を買収し、100億円以上もの売上を持つ新規事業がグループ内に誕生しました。

といっても、実は青山は2011年から焼肉店、昨年からはしゃぶしゃぶ店を展開しロードサイド店に併設。日中は紳士服客、夕方から夜は飲食客、さらに今回のミスターミニッツ買収でより幅広い層の顧客獲得を狙います。

同じく紳士服大手ではAOKI【8214】がカラオケボックス「コート・ダジュール」やまんが喫茶「快活CLUB」を全国展開しています。やはりロードサイドに多く見かける業種であるこの2つがAOKIの運営であることはあまり知られていませんが、実はAOKIの売上の約4割も占める重要な柱となっています。

また、紳士服のコナカ【7494】では子会社を通じてなんと「学童保育」事業に参入しています。しかもこちらは英語による学童保育「Kids Duo(キッズデュオ)」の運営会社とのFC契約。不採算店舗の業態変更や従業員による学童保育利用も検討しているそうです。

ドンキのドイトでリフォーム

大都市には中心地、郊外ではロードサイドに位置し賑わいを見せているのがディスカウントショップのドン・キホーテ【7532】。埼玉県を中心に展開しているホームセンター「ドイト」の親会社でもあります。

昨年12月、そのドン・キホーテ及びドイトはリフォーム専門ショップ「ドイトウィズリ・ホーム」を東京都新宿区にオープン。新しいタイプのリフォームが話題を呼んでいます。

具体的には顧客側がリフォームを「ぜんぶドイトに依頼する」「自分で施工する(DIY)」「一部はプロに任せて、できるところは自分でやる」の3つのタイプから選べるということ。費用と工期を明確にしているからこそ可能なタイプ分けで、新しいリフォーム需要を掘り起こせるかも知れません。

幹線道路沿いの街をつくると言っても過言ではないロードサイド店。その異業種参入・業態変化で郊外に暮らす人々の生活や消費行動がどう変化し、どの企業のどの新業種がブレイクするか、注目です。

現役投資家が選んだ最新人気ランキング! 現役投資家が選んだ最新人気ランキング!

注目の特集