証券コラム

2016/02/19 発見!有望銘柄のヒント

競争激化の予感。新しい電気料金サービス

2016年4月から始まる電力小売自由化に向けて、電力会社だけでなくいろんな会社からいろんなサービスや料金プランが発表されています。

しかしその一方で「わかりにくい」という声も出ています。理由の一つはさきほども触れたように「いろんな会社の名前が出てくる」から。例えば

  • 既存の電力会社のサービス
  • 既存の電力会社と別業種の会社による提携サービス
  • 既存の電力会社以外の会社によるサービス

などが同時に報じられると「どこをどう比べればいいかわからない」と思うのもうなずける話です。ということで今回はこの3つのタイプそれぞれの例をピックアップしてみましょう。

既存の電力会社の新料金プラン

東京電力【9501】はいままで使用電力量に応じて3段階に分かれていた一般家庭向けのプランを「2段階制」に移行します。大ざっぱに言うと使用電力量が少ない家庭はいままでの料金プランを継続したほうがお得。それ以上に使う家庭はこれまでより安くなるプランが用意されています。

また電気料金1,000円につき5円相当のポイントがつくようになるため、使用電力量が多い家庭はそのポイントを加味すればさらに安くなるケースもありそうです。

一方、関西電力【9503】が始める新料金プランは夜の22時から朝の8時までの10時間の単価を安くするかわりに、昼間の単価を従来の料金プランで最も高い3段階目と同じ水準にするというもの。

つまり昼間は家にいないことの多い一人暮らしや共働きの世帯に適したプランということで、東京電力とはタイプの異なるものとなっています。

既存の電力会社と別業種の会社による提携

次に既存の電力会社と別業種の会社による提携サービスを見ていきましょう。

東京電力は上に紹介した料金プランの他に他業種との連携サービスも多彩に実施する予定です。たとえばソニー【6758】傘下のプロバイダ、So-netとの連携サービスは「東京電力をお使いの方なら、So-netの超高速インターネット料金が安くなる」というサービス。電気が安くなるわけではないのですが「東京電力ならSo-netが安くなる」というシンプルなセット料金プランです。

CMなどで目立つのはソフトバンク【9984】です。東京電力との提携による「ソフトバンクでんき」は一定の使用量までは定額でそれを超えると割安になるというもの。さらには「電気とスマホ、さらにネットなどの固定通信サービスをソフトバンクにまとめると通信料金が割引になる」というプランも。「電気料金が安くなるプラン」と「通信費が安くなるプラン」の両方が用意されているわけです。

既存の電力会社以外の会社

例えば東京エリアにおいて東京電力の最大のライバルとなりそうな東京ガス【9531】が申込受付を開始しているプランは、電気とガスをセットで契約すると、電気代が年間で約4,000~5,000円安くなるというもの。公式サイトでも「東京電力との料金比較をシミュレーション」できるようになっています。

ガソリンスタンドのENEOSを運営するJXエネルギー【5020】は料金を3段階に分け、5人家族以上の平均的な使用量だと2年契約で東京電力より年間約1万5,000円も安くなるとのこと。また、ENEOSでの給油が安くなるプランも用意されています。

また東京急行電鉄【9005】の100%子会社「東急パワーサプライ」のモデルプランでは一戸建て4人家族の電気料金が東京電力に比べて年間約9,400円安くなるという試算。さらに東急沿線の顧客に向けて「定期券とセットの割引を検討中」だそうです。

いずれも東京電力管内向けのプランとはいえ「とにかく東京電力より安くなる」ということをストレートに謳っているところに顧客獲得への並々ならぬ意欲が伺えます。

居住エリアと利用中のサービス、そして価格

上記に挙げた例に絞ってまったくの消費者目線で考えると、東京電力単体のプランは率直に言って魅力薄。しかし自分がいま住んでいる地域や、使っている携帯電話会社・プロバイダなどを考慮すると、提携サービスは手軽に利用したくなる印象です。

電力会社以外の会社が新規にサービスを開始する電力を利用することについては「なんとなく勇気がいる」ものの、安い料金は大きな魅力ですね。4月に向けてまだまだ新サービスが発表されると思いますので、引き続き注目です!

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