証券コラム

2016/05/20 発見!有望銘柄のヒント

コカ・コーラの東西「ボトラー」がひとつに!

4月26日、東京のコカ・コーライーストジャパン【2580】と福岡のコカ・コーラウエスト【2579】は経営統合で合意したことを発表しました。

筆者が子供の頃、おいしいだけではなく「憧れのアメリカ」を感じられるあの味(年齢がバレますね)はすごい人気で、夏休みといえば毎日のようにコカ・コーラを飲んでいました。

日本国内で販売されているコカ・コーラを始めとするコカ・コーラブランドの飲料は日本コカ・コーラ【非上場】が製品開発や原液を製造し、実際の製品は「ボトラー」と呼ばれる会社が製造・販売しています。

昔のコカ・コーラは大部分が「ビン」でしたから、製造・販売とともに使用済みのビンを回収する役割も必要で、全国各地に「コカ・コーラボトリング」の名がつく会社(ボトラー)がありました。

1962年頃から次々と設立されたボトラーは東京・近畿・北九州・中京・富士・利根・長野・仙台・北陸・南九州・みちのく・三笠・四国・山陽・北海道・三国・沖縄の17社!筆者が育った街にも「富士コカ・コーラボトリング」の倉庫があり、コカ・コーラのロゴがカッコイイあのトラックが何台も出入りしていました。

当時は王冠の裏をめくると「スーパーカーのイラスト」が印刷されていたり、10円・50円など現金があたるクジがついていましたので「どこかに王冠が落ちてないかな」なんて探したものです。でも倉庫の敷地内には入れませんから、周囲をただウロウロしていただけ。可愛いものですね(笑)。

そんな各ボトラーは当時それぞれの地域の有力企業などが出資して設立したため、他地域のボトラーとの資本関係等はありません。しかし国内人口の頭打ちや少子化が進み他メーカーとの競争も激しくなる中、経営の合理化を求められた各社は統合を進めてきました。

先に挙げた17のボトラーはそれぞれ何度かの統合・合併を経て名称も変わり、2009年には近畿コカ・コーラ、コカ・コーラウエストジャパン、三笠コカ・コーラの3社が統合してコカ・コーラウエストとなりました。さらに2013年には南九州コカ・コーラを完全子会社化して傘下におさめました。

一方、2013年にコカ・コーラセントラルジャパン、三国コカ・コーラボトリング、東京コカ・コーラボトリング、利根コカ・コーラボトリングの4社が経営統合し、「コカ・コーライーストジャパン」を設立しました。

「イーストジャパン」は現時点でも世界200カ国に250ほどあるボトラーの中で売上高が5本の指に入ると言われているほど。「四国コカ・コーラボトリング」は「ウエスト」の完全子会社なので、統合後の新ボトラーがカバーする地域は関東、東海、南東北、近畿、中国・四国、九州となり、売上高を合わせると約1兆円。国内で販売されるコカ・コーラ製品の8割以上を製造する巨大企業が誕生することになります。

ボトラーはほかに「北海道コカ・コーラボトリング【2573】」、青森、秋田、岩手を販売拠点とする「みちのくコカ・コーラボトリング」、福井、石川、富山を販売拠点とする「北陸コカ・コーラボトリング」、沖縄の「沖縄コカ・コーラボトリング」(いずれも非上場)があります。

コカ・コーラの他にもヒット商品は数知れません。ファンタ、スプライト…と言いたくなるのは「昭和人」の証拠ですね(笑)。いまはジョージア、アクエリアス、爽健美茶、い・ろ・は・す、綾鷹などが売上を牽引しています。

統合の具体的な方法や時期などの詳細は今後詰めることになっているそうですが、イーストとウエストが統合したら社名はどうなるんでしょうか?

北海道と北東北、沖縄を除いた「日本の真ん中辺り」で、北陸を除いた「太平洋側」を網羅するので、「コカ・コーラセントラルパシフィック」とかでしょうか。それじゃプロ野球ですね(笑)。

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