証券コラム

2016/05/27 発見!有望銘柄のヒント

成田を抜いた!関西国際空港のこれからに注目

「2月の外国人入国者数で関西国際空港が開港以来初めて成田空港を抜き、最多となった」というニュースがありました。この時点で法務省が発表した数値は「速報値」でしたが、その後正式な数字も確定したので、国内主要空港の外国人入国者数を追ってみましょう。

外国人入国者数の推移

法務省「出入国管理統計統計表・月報」より。※3月は「速報値」

2016年 1月 2月 3月
新千歳 117,321 117,287 79,382
成田 510,528 498,677 608,771
羽田 264,690 258,798 291,326
中部 107,717 103,361 107,970
関空 481,772 502,711 516,937
福岡 157,129 153,693 196,495
那覇 100,160 101,404 94,013

2月といえば中国の旧正月にあたる「春節」の時期。中国本土や香港、台湾では長い休暇となるため、日本を訪れる観光客の数が一段と増えます。ということで中国、香港、台湾からの入国者数を比較してみましょう。

中国、香港、台湾からの入国者数

法務省「出入国管理統計統計表・月報」より。

2016年 1月 2月
成田 230,222 243,395
羽田 117,727 118,376
関空 248,724 275,636

成田、羽田は1月と2月にそれほど違いはありませんが、関空は2月になって目立って数が増えています。よく見ると中国、香港、台湾からの入国者数は1月も関空が成田を上回っているのですが、外国人入国者全体に占める中国、香港、台湾からの入国者数割合がより高くなった2月は入国者数全体でも逆転現象が起きた、ということのようです。

もちろん「成田と羽田が互いを食い合っているだけで、東京エリアから入国する数が多いことに変わりはない」ともいえますが、アジアからの便だと「関空の方が1時間ほど早く着く」のは観光客にとって大きな魅力となっているようです。

関空がより大きく便利に

実はこの関空に「新ターミナル」を建設する案が浮上しています。

現在の関空には大規模な「第1ターミナル」とLCC(格安航空会社)専用の「第2ターミナル」があります。さらにいま、国際LCC専用の「第3ターミナル」も建設中。さらに!より一層のインバウンド需要増加を見込んで「第4ターミナル」の建設も検討されているのです。

当初は第2・第3ターミナル同様「LCC専用」の簡易な施設が想定されていましたが、関空人気で利用者数が処理能力いっぱいの数値に近づいてきたため、第1ターミナル並みの本格的なターミナル建設案が浮上しています。

変わる関空。陰る?爆買い

2016年4月8日、中国政府は低迷する国内消費を活性化するため、海外で購入した商品を国内に持ち込む際にかかる関税を引き上げました。これにより、日本製品を中国国内で購入するより日本で購入して中国に持ち込んだほうが高くついてしまうケースがあるため、「中国人による爆買いが失速するのでは」という声も上がっています。

中国からの旅行者も「とにかく買い物!」から、次第に温泉や景観などの観光資源、建築物や料理などの「自然や文化を体験する」へシフトしつつあるようです。ますます便利になる関空と、旅行スタイルの変化によって「日本のどこが熱くなるか」に注目です!

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