証券コラム

2016/07/15 発見!有望銘柄のヒント

「ほんやくコンニャク」が現実になる?!

飲み会の席で「ドラえもんが出してくれる道具の中で一番ほしいものは何か」という話題になりました。わたしは「ほんやくコンニャク」と即答しました。外国語コンプレックスが克服できて、しかも低カロリー(笑)。こんなにいいものはありません。

外国語ができなくても外国の方とコミュニケーションが取れる…そんな夢が少しずつ実現に向けて前進しています。今回は「翻訳」に関していくつかの企業の動きをご紹介しましょう。

東急電鉄【9005】は6月15日から翻訳・ローカライズ事業「YaQcel(ヤクセル)」を開始しました。

東急グループと親交のある東南アジア企業との連携により、ベトナム語・インドネシア語など東南アジア諸国の言語を中心とした計11カ国語に対応する翻訳サービスです。日本語から英語、英語から現地言語へ翻訳する「間接翻訳」ではなく、日本語から現地言語へ「直接翻訳」することにより、短期間で精度の高い翻訳を実現できるそうです。

「ローカライズ」というのは単に言語を翻訳するのではなく、各言語の表記ルールや文化の違いを考慮して補足説明を加えることで、より伝わりやすいものに変換すること。この事業を通じて日系企業の海外展開などをサポートしたり、日本国内の訪日外国人対応の強化につなげようというものです。

以前ご紹介したように、東急はベトナムへ「交通システム」プラス「不動産開発」、つまり「沿線開発まるごと」を輸出するなど、東南アジアとの結びつきを強めています。日本での沿線開発で培ったノウハウと現地で得た生の経験による相乗効果、さらに言葉の壁をも取り払うことでより上質なサービスを展開しようという試みでしょう。

翻訳アプリを1,000店舗で試験活用

日本を訪れる外国人のための翻訳サービスも進化しています。ことし2月に三菱地所【8802】と三菱地所プロパティマネジメントは「接客」に特化した多言語翻訳アプリを開発すると発表しました。

情報通信研究機構(NICT)が開発する多言語音声翻訳アプリ「VoiceTra」を接客向けにアレンジして同グループが運営する商業施設で試験的に活用しています。10月までの試験期間で浮上した感想・要望などを盛り込んだ独自アプリを開発し、11月から他施設のテナント店舗にも提供する予定です。

つまり丸ビル、新丸ビル、丸の内オアゾ、有楽町ビル、ランドマークプラザ、クイーンズタワーAなどのテナント約1,000店舗で、すでにこのアプリを試験活用中というわけです。29言語間の翻訳、19言語の音声入力、15言語の音声出力により「和食ならではの調理法」や「商品の特徴」などを外国人客に対してすることができます。英語に関してはその翻訳性能は「TOEIC 600点の日本人に相当する」そうです。

2020年・東京五輪に向けて

家電量販店のノジマ【7419】の子会社ITXは画面を通して通訳者と外国人客、店舗スタッフが互いの表情を確認しながら通訳できる多言語三者間映像通訳サービス「みえる通訳」を提供。昨年11月から外国人客数の多い15店舗で導入しています。さらにこのサービスは札幌丸井三越やディスカウントストアの多慶屋、JTB中部、徳川美術館なども導入を決めています。

ブイキューブ【3681】が提供する「V-CUBE トランスレーター」も携帯電話などから通訳オペレーターに接続できるサービス。まだまだ外国語対応が遅れていると言われる日本ですが、2020年の東京五輪に向けてサービスは着実に前進しています。

さきほどご紹介したアプリ「VoiceTra」はわたしたちのスマホにも無料でダウンロードすることができます。同じく無料でダウンロードできる成田空港公式アプリ「NariTra」も8カ国語を翻訳できる機能を持っています。

ぜひ実際に使い勝手を試してみて、今後の有望銘柄探しのヒントにしたいし、何より外国の方と楽しくコミュニケーションをとってみたいですね!

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