証券コラム

2016/08/26 発見!有望銘柄のヒント

訪日外客数が過去最高に!しかし爆買いは減少

日本政府観光局(JNTO)が発表したところによると、2016年7月の訪日外客数は229.7万人で7月として過去最高だった昨年の191.8万人より大きく増加、さらに単月実績として過去最高だったことし4月の208.2万人をも大きく上回りました。その伸びは前年同月比で実に19.7%増という大変な数字。爆発的と言ってもいいほどの勢いで増加しました。

多くの国や地域で夏期休暇シーズンであることから例年訪日旅行需要がピークとなるこの時期ではありますが、加えて今年はクルーズ船の大幅な寄港増加や航空路線の新規就航・増便、さらにこれまでの継続的な訪日旅行プロモーションの効果などが訪日外客数の増加に大きく貢献したと分析しています。

国・地域別ではトップの中国が4月から続いていた50万人超を大きく上回って73.1万人を記録。前年同月の57.6万人と比べても26.8%増となりました。

続く韓国からの訪日客は熊本地震で運休していた仁川-福岡線の再開や新規路線の就航なども手伝って前年同月の34.3万人からなんと30.0%増となる44.7万人。また台湾が39.7万人(前年同月比9.8%増)、米国が11.7万人(前年同月比19.8%増)といずれも単月で過去最高の人数を記録しています。

これで訪日外客数2016年1月~7月の累計は1,401万人となり前年同期比で26.7%も伸びています。しかし観光庁の資料(訪日外国人消費動向調査 平成28年4-6月期結果)によると4月~6月の訪日客の消費額は推計9,533億円で前年同期比でわずか7.2%増。一人当たりの消費額となると9.9%も減って15万9,930円だそうです。

高額品が売れない

昨年爆買いに沸いた東京の百貨店の業績を見てみると、大人気の化粧品はことしも売上げを伸ばしています。それに対して大きく売上げを下げているのが美術品・宝飾品・貴金属といった高級品。家電はさらに大きく売上げを減らしており「値が張るもの」の低調な売れ行きが全体の消費額を下げている一因と見ることができます。

訪日外客数トップの中国に限って言えば、円高にもかかわらず何度も訪日できるような富裕層は「貴金属・家電はもう持っている」。また人数的に爆買いの中心であった中所得層は、円高や本国での関税引き上げにより「高額品には手が出ない」状況のようです。

7月のこのコーナーでもご紹介したように、日本を訪れた外国人の過ごし方は「買う」から「日本の日常を体験する」にシフトしています。ラーメンを食べる・電車に乗る・街を歩くなど「日本人にとっては何でもないこと」が人気を集めているいま、次は何がブレイクするでしょうか?自分の日常から探ってみるのも面白いですね。

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