証券コラム

2016/10/07 発見!有望銘柄のヒント

地価上昇率が高いところにはどんなお店がある?

去る9月20日、国土交通省が2016年基準地価(都道府県地価調査、7月1日時点)を発表しました。今回もその特徴を検証してみましょう。

東京・大阪・名古屋の3大都市圏の商業地は前年比上昇率は2.9%でした。前回の2.3%を上回ったことで「上昇が加速している」ことを示す結果となっています。

日銀がマイナス金利を導入したことで、銀行から不動産業向けに貸し出された金額の残高はかつてのバブル期をも上回って統計が開始された1970年以来最大に。この資金が3大都市圏を中心とする主要な商業地へ流れ、地価を押し上げたことは間違いないでしょう。

この3大都市圏の中で「どこの土地が高いか」はよく話題に上りますが、今回は「上昇率の高かった土地」にスポットを当ててみます。そこには客数で過去最高を更新し続けている「訪日外国人」が「どの店やスポットを訪れているか」が顕著に表れているからです。

東京圏

東京圏の商業地で上昇率トップ(27.1%)だったのは住所でいうと「東京都中央区銀座6-8-3」。近隣にはおなじみの「ユニクロ」、ジュエリーブランドの「スタージュエリー」、ブランド品の「コメ兵」、さらにはミシュランで星を獲得し続ける「天ぷら 近藤」などがあります。

東京圏で上昇率2位(25.0%)だったのは「東京都中央区銀座2-6-7」。近くにある「ティファニー」、「ダンヒル」と言った海外ブランドだけでなく、高級スーパー「明治屋」や文具の「伊東屋」なども最近外国人に人気が高いそうです。

大阪圏

大阪圏で上昇率1位(28.9%)に立ったのは「大阪府中央区南船場3-5-11」。こちらには「Gap」「H&M」「ZARA」「ユニクロ」といった国内外のファストファッションブランドが勢ぞろい。第2位(28.1%)の「浪速区日本橋3-6-2」の近くには「高島屋」や「ソフマップ」。訪日外国人に人気の高い百貨店と家電量販店も健在ですね。

大阪圏で面白いのは第3位(26.2%)に京都の土地がランクインしていること。その住所は「京都市伏見区深草稲荷御前町89番」。あの「伏見稲荷大社」の参道の入口近くです。

伏見稲荷大社と言えば朱色の鳥居がおよそ800基も連なる「千本鳥居」が外国人の間でも有名。神秘的な光景の人気は衰え知らずで、地価を急上昇させるほどの盛況ぶりです。

名古屋は駅の真ん前

トップ3の上昇率で東京圏・大阪圏を大きく上回るのが名古屋圏。1位の「名古屋市中村区椿町1番16号(32.3%)」、2位の「名古屋市中村区名駅三丁目26番6号(32.0%)」、3位の「名古屋市中村区椿町13番16号」はいずれも名古屋駅の真ん前。百貨店、家電量販店がひしめく激戦区で周辺にはホテルも多く、名古屋歩きの拠点として最適なエリアです。

旨味は地方主要都市か

ちなみに、冒頭にもお伝えしたとおり3大都市圏の商業地は前年比上昇率は2.9%ですが、実は札幌、仙台、広島、福岡の地方主要4都市の商業地は6.7%も上昇しています。

エリア規模・不動産物件の数では3大都市圏に遠く及びませんが、価格そのものや今後の伸びしろなど「旨味」では地方主要4都市が3大都市圏を上回ると考えることもできるでしょう。REITなど不動産関連の投資対象としてはもちろん、小売り関連の有望銘柄探しでも「地方」がカギとなりそうですね!

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