証券コラム

2016/12/09 発見!有望銘柄のヒント

「手ぶら観光」に商機あり!

筆者が住む街は中心を湧き水の川が流れており、流れの中に遊歩道が1.5km以上整備されているので「川の上を」ずっと歩いていくことができます。知名度も上がって観光客は増えているのですが、中にはキャリーバッグなどの荷物があるために散策をあきらめてしまう人もいます。

自然の中に整備された遊歩道なので「幅が狭い」とか「飛び石になっている」のも原因の一つですが、大きな理由は「駅のコインロッカーが少ない」ということです。小さな駅なので施設には限界がありますし、駅の近くには「荷物預り所」もあるのですが、あまり知られていないのかも知れません。

ことしも訪日外国人数が過去最高を突破しましたが、日本を訪れる外国人のほとんどが「個人旅行」。ツアーではないので荷物は自分で持って移動します。中には「うそ!」というぐらい大きな荷物を背負って歩いている人もいますよね。

そこで、国土交通省は2020年の東京オリンピック・パラリンピックも見据えて、訪日外国人旅行者が日本の宅配運送サービスを利用することで身軽に観光できる環境を定着させるための検討を始めています。「手ぶら観光」の推進です。

「英語対応」も条件

ある一定の条件を満たした施設は「手ぶら観光カウンター」として認定され、「手ぶら観光」の共通ロゴマークを掲げることができます。その条件とは

  • (1) スーツケース及び土産品(割れ物の取扱い可)の配送または一時預かりあるいは両方が可能である(免税店は土産品のみの取扱いでも可)。
  • (2) 特定の地域へ当日配送または翌日配送が可能である。
  • (3) 料金体系の一覧を明示している。
  • (4) 英語による案内が可能である。
  • (5) 手荷物の配送及び一時預かりに関する補償内容を分かりやすく掲示している。英語による案内が可能な問い合わせ窓口がある。

の5つ。2016年10月24日現在で全国135カ所が認定を受けています。

観光協会による手荷物預りまではなんとなく想像できましたが、宅配業者などを利用することで空港~ホテル間で直接荷物が届けられたリすること、また英語による案内が条件となっているところがより踏み込んだところでしょう。

始まっている手ぶらサービス

東武鉄道【9001】は9月から東武日光駅の受付カウンターで手荷物を預かり、その日の夕方までに宿泊施設に届けるサービスを試験運用。受付カウンターには英語対応できるスタッフが常駐しています。

JTBはパナソニック【6752】ヤマトホールディングス【9064】と共同で日本に到着した観光客の荷物を空港からホテル・旅館に宅配するサービスを開始予定。さらにその後の旅程に合わせて旅先のホテル・旅館にも宅配します。

海外のJTB店舗で申しこんだ旅行内容(スケジュール)に従って宅急便の送り状を自動作成するので旅行者は何の手間もいりません。またヤマト運輸ではすでに空港で手荷物宅配を受付ける「手ぶら観光拠点」を設けており、英語と中国語が話せるスタッフを常駐させることで「観光案内所」としても機能しています。

佐川急便も東京で空港や駅などの交通機関と宿泊地を同社の輸送サービスで結び、手ぶらで観光を楽しんでもらおうという「東京手ぶら観光」を展開中。愛媛の松山空港にも8月から宅配カウンターを設置しました。

確かに「荷物さえなければもうひと遊びできるのになあ…」という場面は多いです。「自分が旅行している時、どんなことに困っているか」を思い起こして、有望銘柄探しのヒントにしたいと思います。

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