証券コラム

2018/03/30 発見!有望銘柄のヒント

スコッチに続け!日本のジンが世界へ

日本のスコッチウイスキーが国際的に権威ある賞を受賞し、世界で引っ張りだこです。中でもサントリーの「白州」「山崎」、そしてニッカの「余市」「宮城峡」は相当な人気で、特に「12年」「18年」といった年代物は超品薄。多くの実店舗やネット通販店で定価をはるかに超えた価格で販売されています。

スコッチウイスキーの本場・英国でも日本のスコッチウイスキーは大人気で、メーカーとしてはもっと作ってもっと売りたいところですが、国内でのハイボール人気も相まって原酒不足のため生産がままならない状況。そこでメーカーが「ポスト・スコッチ」として売り出そうというのが「ジン」です。

ジンってどんなお酒?

ジンとは、大麦、じゃがいも、ライ麦などが原料の蒸留酒。蒸留する際に「ネズの実」などの「ボタニカル」と呼ばれる薬草成分を加えたことによるキレの鋭い味と独特の風味が特徴です。

英国ワイン・スピリッツ協会によれば、同国内で一昨年10月から昨年9月までの1年間に消費されたジンは4,700万本。前年の同期間が4,000万本だったことを考えると、急激に消費量が伸びていることがわかります。

また別の調査では、英国人が最も好きな蒸留酒として1位に選ばれたのもジンで、前年の3位から一気に首位に躍り出たそうです(2位はウイスキー、3位はウォッカ)。

意外と古い日本産ジンの歴史

サントリーがジンの生産を開始したのは意外にも古く、戦前の1936年。いまでも「DRY GIN」の大きな青文字が目立つ「サントリードライジン」は定番ですが、新たに6種類ものフレーバーのジンを生産し、英国にも本格投入を始めます。

その「サントリー ROKU」は「桜花・桜葉・柚子・煎茶・玉露・山椒」の6つの素材を使用し、そのすべてを「味わいが深まる旬に収穫する」というこだわりぶり。すでにロンドンやマンチェスター、リバプール、グラスゴー、エディンバラのバー50カ所あまりで提供されているそうです。

また、ニッカも柚子など和柑橘の爽やかな香りと山椒のスパイシーな香りが見事に調和した「ニッカ カフェジン」を販売中。それぞれの香味成分をじゅうぶんに抽出した後、再蒸留したスピリッツを複数ブレンドしたプレミアムなジンに、ファンの注目が集まっています。

邪魔しない。安い。早くできる。

ジンと言えば「ジントニック」「マティーニ」「トム・コリンズ」といった有名なカクテルの材料のひとつ。どれも自宅で手軽に作ることができます。

また、ジンベースの飲み物は食べ物の味をあまり邪魔しませんし、ウイスキーより安いことなどから、居酒屋などでハイボールにとって代わる存在になる可能性もあります。

メーカーにとっては、ウイスキーより短期間で製造できるのもジンの大きな魅力。ウイスキーを皮切りに蒸留酒でも世界を席巻しようとする、日本のジンに注目です。

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